規定度計算ツール
規定度(N)、モル濃度(M)、当量、必要な試薬質量、w/v%をまとめて換算できます。滴定用の標準液、酸・塩基溶液、硝酸銀溶液などを調製する前の目安確認に使えます。
規定度・当量濃度換算
規定度
-- N
モル濃度
-- mol/L
必要質量
-- g
w/v%
-- %
分子量、当量係数、液量を入力して計算してください。
規定度の求め方を3ステップで確認
1. 反応を決める
同じ物質でも反応によって当量係数が変わるため、酸塩基、中和、酸化還元など対象反応を先に確認します。
2. 当量係数を決める
酸塩基反応では放出・受容するH+またはOH-の数を使います。HClは1、H2SO4は完全中和なら2です。
3. N = M × 係数で計算
モル濃度が既知なら規定度を求め、必要質量を出す場合は液量と分子量まで入力します。単位はLとg/molにそろえます。
規定度計算で使う式
N、M、当量の関係
規定度は、1Lの溶液に含まれる反応当量数を表す濃度です。酸塩基反応では、モル濃度に価数を掛けて考えると実務上扱いやすくなります。
規定度(N) = モル濃度(M) × 当量係数
モル濃度(M) = 規定度(N) ÷ 当量係数
必要質量の求め方
固体試薬から規定液を作る場合は、まず当量に対応するモル濃度へ換算し、作成液量と分子量を掛けて必要質量を求めます。
必要質量(g) = N ÷ 当量係数 × 分子量 × 液量(L)
w/v% = 必要質量(g) ÷ 液量(mL) × 100
よく使う入力例
| 例 | 分子量・式量 | 当量係数 | 計算の見方 |
|---|---|---|---|
| 0.02N 硝酸銀(AgNO3) | 169.87 g/mol | 1 | 1Lなら約3.397g、約0.3397 w/v%。沈殿滴定用の調製量確認に使えます。 |
| 0.1N 硫酸(H2SO4) | 98.08 g/mol | 2 | 0.1Nは0.05Mに相当します。濃硫酸から作る場合は密度と質量%も別途必要です。 |
| 0.1N 水酸化ナトリウム(NaOH) | 40.00 g/mol | 1 | 1Lなら約4.000gです。吸湿や二酸化炭素吸収があるため標定が重要です。 |
| 0.5N 塩酸(HCl) | 36.46 g/mol | 1 | HClは1価なのでNとMが同じ値になります。市販濃塩酸からの希釈は比重表で確認します。 |
使い方と注意点
- 入力する値を「規定度」「モル濃度」「溶質質量」から選びます。
- 作りたい最終液量、分子量、当量係数を入力します。
- 計算結果でN、M、必要質量、w/v%を確認します。
- 濃厚試薬から希釈する場合は、質量%、密度、純度を別途確認して補正します。
反応式で当量係数が変わる場合
リン酸のような多価酸、酸化還元反応、錯形成反応では、目的の反応段階によって当量係数が変わることがあります。試験法や滴定反応式で指定された係数を優先してください。
規定度を使うときの限界
規定度は滴定の当量関係をすばやく扱える一方で、何の反応に対する当量なのかが見えにくい単位です。同じ物質でも酸塩基反応、酸化還元反応、沈殿反応で当量の解釈が変わることがあります。実験ノート、SOP、試験法では、規定度だけでなくモル濃度、分子量、反応式、標定値を併記すると再現性を確認しやすくなります。
このツールは調製前の計算確認用です。標準液として使う場合は、試薬の純度、含量、水分、密度、温度、メスフラスコの校正状態、標定操作を考慮してください。医薬品、食品、環境分析など規格試験に使う溶液は、必ず該当する公定法や社内手順に従ってください。